中小企業がWebで商品・サービスの販売・見込み客の獲得を行うランディングページ(LP)ですが、成果を出すLPとはどのようなものでしょうか。
多くの企業が「アクセスはあるのに成果につながらない」「デザインを新しくしたのに反応が少ない」といった課題を抱えています。
もちろん、商品やターゲット・業種によって効果的な魅せ方というのは異なったりしますが、基本的には成果を出すランディングページのポイントはどれも同じです。
ここでは成果を出すLPに共通する基本的な3つの設計ポイントについて解説していきます。
ポイント1:ユーザー視点で設計されたファーストビュー
LPで最重要な要素は当然ですがファーストビューです。
ファーストビューというのはLPを開いて一番最初に目に入る部分のことですね。
LPを訪問したユーザーは、数秒で「自分に関係があるか」「魅力的か」「気になる」「信頼できそうか」などを判断します。
そして興味を抱かなかった・ピンとこなかった、という場合はすぐブラウザバックしてしまいます。
そのため、とにかくファーストビューが大切です。
ファーストビューが刺さらないとLPを読んですらもらえない
どれだけLP全体で商品・サービスの魅力や素晴らしさを伝えていたとして、ファーストビューがユーザーに刺さらない限りLPを読み進めてもらうことすらできません。
私は多くのランディングページ制作・LPOを行ってきましたが、ページ全体のデザインにお金をかけるよりは、ページ上部にのみこだわって、ABテストなどで改善を繰り返すほうが結果的にコスパが良いLPになることが多いです。
ユーザー視点になって情報はわかりやすく端的にする
では具体的にどのようなファーストビューにすれば良いのかと言えば、考えることはシンプルです。
とにかくユーザー目線になって考えてみましょう。
まずは5W1H、6W2Hのようなマーケティングの基本を振り返り、誰が・何を・いつ・どこで・いくらで・どのように…といった基本的なところから考えていきます。
よくありがちなファーストビューの失敗が、商品やサービスの魅力を伝えようとするあまり、ユーザー視点の言葉になっていなかったり、伝えたいことが多すぎて情報を詰め込んでしまっていて結果的にわかりにくくなっている、というケースです。
多くの中小企業の場合、自社が考えるメリットと、ユーザーに刺さるポイントというのは意外と異なっていることが多いです。
流入元のコピーとファーストビューでズレが無いようにする
LPはWebサイトの入口となるページなわけですが、必ずどこから入ってくるか、といった流入元がありますよね。
Google検索や広告はもちろん、SNSやチラシ・看板などです。
たとえばファースビューはしっかりとユーザー視点で作っていたとしても、ユーザーがネット検索時にクリックするページタイトルや、SNSでのリンクテキストと、実際のファーストビューで訴求内容がズレている場合、ユーザーは「あれ、求めていた情報と違う」と思いすぐ離脱してしまいます。
つまり必ず流入元のコピーとファーストビューの内容はズレが無いようにしましょう。
ポイント2:信頼を高めるコンテンツ設計
ランディングページに限りませんが、Webサイトというのは信頼性・安心感がとても大切です。
どれだけ素晴らしい商品・サービスでも、どんな会社が売っているのか透明性が乏しかったり、ページのデザインが古臭かったりすると「お金をかけていない」「素人っぽい」と思われてしまいます。
すでに会社のことや商品・サービスのことを知ってくれている方であれば良いですが、そうではない新規顧客の場合は、いかに信用・信頼してもらえるかが成果が出るLPのキーポイントです。
LPは安心感を与える情報の積み重ね
メリットだけいくら語られても、ユーザーは「本当かな?」「信頼できるの?」という不安を抱えています。ここを解消できなければ成約は難しいため、客観的な信頼材料を配置することが重要です。
そのため、実績があれば実績を、事例があれば事例を、利用者の声などがあれば利用者の声を載せるようにしましょう。
特に第三者評価というのは強力なので、実際の顧客の写真や、メディア掲載実績、実際のネットの口コミをスクリーンショットなどのような形で貼るのが効果的です。
他には会社や担当者の写真を掲載するなども透明性といった観点から重要なポイントです。
ポイント3:迷わせないレイアウト・導線設計
LPでは多くの情報を1ページにまとめたいわけですが、読みやすい順番・離脱されにくい導線設計などが大切になります。
たとえば、価格が売りではないのに、価格の情報をLP上部に記載してしまうと、価格だけ知りたいユーザーはそこで離脱してしまうことがあります。
また、記事ページのように1セクションの文章があまりに長いと、そもそも読んでもらえずスクロールだけされて離脱される、といったケースになることにあります。
1本道を意識して作ることが大切
他には、申し込みボタン・お問い合わせボタンなどユーザーに何かしら行動を促すCTAがわかりにくかったりすると、CVに大きな影響が出ます。
一方で「Aについてはこちら、Bについてはこちら」「SNSはこちら」など、導線が多すぎても離脱につながるので注意が必要です。
このようにLPでは迷わない1本道で作り、ユーザーにスムーズに行動してもらえるレイアウト・導線設計にするのが重要です。
デザインについても色・フォント・トーンで統一感を出し、自然とCTAに視線が集まるよう設計しましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。突き詰めると考えることはさまざまありますが、基本的に中小企業が成果を出すランディングページに共通する重要なポイントはこの3つになります。
これらを研究して、定期的に改善を重ねることで、LPの成約率は着実に向上します。まずは自社LPに照らし合わせ、1つずつ改善を始めてみてください。
LPの改善・LPOのご相談などお気軽にご連絡いただけたら幸いです。


