LPは広告や検索から来た見込み客を、ひとつの行動に導くのが役割ですよね。
ただページを作るだけではなく、適切にユーザーを誘導する構成が大切です。
本記事では、実務で使える構成と、改善手順を整理して具体策を考えてみたいと思います。
ランディングページの役割と成功条件
ランディングページとはその名の通りユーザーの入口になるページのことを言います。
LPの役割
LPの役割として大切なのは、目的(購入・資料請求・予約・問い合わせ)を一つに絞って、ユーザーの迷いを減らす単機能型が基本です。
実際にはサイトのいろんな情報を見てもらいたいかもしれませんが、流入元(広告/検索/メール/SNS)との整合性を担保してLP作りを行うことが大切です。
LPの基本的な成功条件
LPの成功条件は一概に言えませんが、考える基本的な内容は同じです。
- 適切な訴求:ターゲットに対して、“明確な課題”を定義し、具体的なな解決策を提示する
- 齟齬の最小化:デザインや読み順・情報量・フォーム負荷・表示速度の齟齬を削減
- 検証可能性:計測とテスト計画を先に用意
難しく考える前に、まずは基本を振り返ることが大切です。
それでは具体的なLPの基本構成についてみていきましょう。
基本構成:ファーストビューからクロージングまで
以下構成は当たり前と思うかもしれませんが、Webの世界では裏技のようなものはほぼありません。
奇をてらった構成は逆効果になることが多いです。
そのため、ユーザーがいかに使い慣れている・見慣れていて迷わないか、が大切です。
ファーストビュー(ヒーロー)
訪問直後に目に入る領域が、LPの成果可否を左右します。見込み客獲得のためにはLPではファーストビューが重要性の大半を占めるとさえ言われています。
そのため重要な訴求内容はファーストビューに入れることが大切です。
- キャッチコピー、ヘッドライン:望む結果を数字などを入れて具体的に訴求(例:「作業時間を50%削減」)
- サブコピー:実現方法を一文で補足
- CTA:必ずしもヒーローイメージ内に置く必要はないが、あるのが基本です。マイクローコピーなどを添えます。(「30秒でお見積り!」)
- 安心材料:導入実績、第三者評価、短い成功データを明記
- 視線誘導:矢印やスニペットで次のセクションへ自然にスクロール
課題の明確化
人は共感できるものに強く反応します。
ユーザーが「自分のことだ」と思えるような課題や共感ポイントを描写しましょう。
- 現状の悩み・課題を提示
- インパクトを示す
- 見逃しによるコストを説明する
解決策の提示(価値提案)
課題について共感を得たら解決策を提示しましょう。
業種によってはここで簡単に自己開示を行います。
もったいないLPで多いのが、この箇所でメリットを一つひとつ長く解説してしまうというものです。
この段階で詳しく商品やサービスを説明しても、どの内容がユーザーに響くかは分かりません。そのためこの箇所ではあくまで端的にポイントをわかりやすく羅列することが大切です。
- UVP(独自価値提案):競合と違う一点を短く言い切る
- ベネフィット:得られる結果(時間短縮・売上向上・精度改善)を強調して説明
- 差別化要素:速度、導入容易性、サポート
CTA
CTAというのはお問い合わせボタンや、電話番号など、何かしらユーザーにアクションを起こしてもらう箇所のことですね。
LP内のどこにCTAを入れるかはLPの内容によりますが、ファーストビューの次にこの位置に入れることが多いです。
社会的証明(ソーシャルプルーフ)
人は第三者からの評価をとても重要視します。
Amazonのレビューや、SNSのいいね数、Googleマップの口コミなどですね。
顧客から良い評価を得たのであればまずはそれらを説明しましょう。
前段階の解決策提示では、ユーザーが「ホントかな?」と疑問に思っています。
そのため次に第三者からのポジティブな評価を記載することで、商品・サービスの信憑性が増します。
具体的な機能・仕組みの説明
LPの中盤あたりですね。
ここで具体的な商品・サービスの説明を一つひとつしましょう。
このあたりまで読み進めてくれているということは一定の興味があるユーザーがほとんどです。
商品・サービスの説明が長くなる場合は、適度に文章をまとめ、CTAを挟むことが大切になります
料金・プランの説明
価格が売りの場合は料金はファーストビューなどで訴求するのが有効です。
ただし、価格の説明が長くなる場合はこのあたりの位置で説明するようにしましょう。
- 比較表で推奨プランを強調する
- 年間割引や乗換特典を提示し「今選ぶ理由」を作る
反論処理・不安解消
商品やサービスの説明を読んで、価格に納得したとしてもユーザーは不安を抱いています。
そのため、その不安を一つひとつ解消できるようなコンテンツを用意しましょう。
- よくある質問・懸念点(例:価格・導入工数・セキュリティ・乗り換え・サポート)をQ&A形式で提示
- リスクリバーサル:返金保証、無料トライアル、契約縛りなしを明記
クロージング
ここまでLPを読んでくれたユーザーは、商品・サービスにとても興味を持ってくれている状態です。
ユーザーによっては、もっと商品・サービスについて知りたいとまで思ってくれています。
そのため最後の一押しをしてあげましょう。
たとえば、商品開発のストーリーを語ったり、サービスに込めた思いや、より具体的なこだわりのポイントなどを解説します。
よくあるLPの失敗ポイント
基本構成は上記のとおりですが、それでも失敗するLPというのがあります。
よくあるLPの失敗例としては以下のようなものがあります。反応やCVが悪いと思ったらまずは以下を確認してみましょう。
- 訴求内容のズレ:ターゲットや流入元のコピーに対してファーストビューでの訴求内容がズレていないか確認します。
- 情報過多:LP上部で多くの情報を解説しすぎていたり、情報を一箇所に詰め込みすぎたりするとまず読まれません。1セクションの文章量が多くなりすぎていないか確認しましょう。
- わかりにくいデザイン:UIや文字サイズ・余白・行間など基本的なデザインを確認します。他にもアニメーションなどにも注意です。アニメーションを入れるとリッチなデザインになりますが、ターゲットに合っていないと逆効果になることが多いです。
基本的な改善①:流入元にあわせて最適化
ターゲットは明確になっていても、LPの流入元とLPのファーストビューの内容にズレがある、という場合が多くあります。
たとえば、広告コピーとファーストビューが不一致だと一気に離脱率が上がります。
他にも、Google検索では「価格」などのキーワードでの流入が多いのに、それについての説明がファーストビューに無いと、これも離脱につながります。
もし複数の流入元がある場合は、それぞれに最適化したLPを作るというのも良い方法です。
基本的な改善②:デザイン・情報レイアウトの見直し
あまり難しく考えすぎずに、読みやすい・使いやすいデザイン・レイアウト設計を考えてみましょう。
自分ではおしゃれでかっこいいと思っていたLPでも、ユーザーには見づらい・使いづらいと思われていることもあります。
また、商品やサービスのメリットをちゃんと説明したいと思うがあまり、ブログのように長文になってしまっているケースが多いです。
基本的には1スクロール・1セクション・1アクション、ほどの情報設計にするのが望ましいです。
まとめ
成果を出すLPはターゲット・流入元に合致した訴求内容と、正しく読んで行動をしてもらう設計が大切です。
公開後も情報の改善、数値の計測と分析を継続することが成功の鍵です。
よければお気軽にご相談ください!


